2024年4月ニュース

2025年 都の方針改定にむけて

52号線の優先整備路線の見直しを求める署名をよびかける 

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 52号線の会は、2024年2月18日(日)経堂南 地区会館にて総会と住民集会を兼ねて開催しまし た(写真)。集会では道路運動事務局長の長谷川 茂雄さんを招いて52号線計画の問題点や計画の見 直しの展望についての学習と交流を行いました。 次いで東京都への優先整備路線の選定を外させる 署名活動などの今後の活動方針を確認しました。

 今回は計画道路の沿線全域から、地権者、初め て参加された方、若い人など32名が参加しまし た。来賓の区議からの挨拶と、都議会議員2名か らメッセージ等が寄せられました。52号線環八以 西の会、26号線の会、恵泉裏地域の環境を守る会 の3団体から連帯のあいさつがありました。

 学習では、長谷川さんは都市計画道路が住民に とって不要不急な計画で、開発促進が狙いである ことを詳細な資料を使ってわかりやすい説明をし ていただきました。そして、かしこく防災防災対 策をすすめて、計画に対する住民の向き合い方な どについて話されました。交流では、地域ごとの 問題点と住民の率直な意見や質問が出され、講師 はじめ幹事からは丁寧な回答やアドバイスが返さ れました。また参加者相互の議論になる場面もあ り、たいへん活発な会になりました。

 とりくみでは、2025年の都の方針改定にむけ て「優先整備路線選定を外し、計画の見直しを求 める」署名の推進を確認しました。東京都知事へ 提出する署名は6月までに3000筆を目標に進め ます。皆様のご協力をお願いいたします。 

 総会は、会計報告と幹事体制を確認し閉会とな りました。   長谷川さんの資料が必要な方にはお届けします (A4-27ページ、100円)。 

総会・住民集会での発言要旨

◆Hさん(船橋1丁目)
ご近所の方が世田谷区に土地を売ったが、道路 用地(公園にするとのこと)になるのではないか と不安。

◆Yさん(経堂4丁目)
署名はどの地域を対象にするのか?居住地域の 制限はないのか?土地買収の時期により土地価格 は変動しないのか? 
――長谷川氏から。保証ルールは統一されてい る。価格に早い遅いは関係ない。都の言いなり価 格では、建て替えは無理。満額提示でなければ印 鑑は押さないこと。

◆Nさん(豪徳寺)
沿道の用途地域変更により8階建ビルが建設さ れ、ビル風の影響があまりにも酷くなる。近くに 買収後の残された僅かな土地がある。今後どのよ うな扱いになるのか不安。

◆Aさん(経堂3丁目)
まだ計画を知らない人がたくさんいる。広げて ゆきたい。住宅街を散歩する時などの機会を活用 して。

◆Hさん(経堂2丁目)
会員拡大や隣接地にも影響の大きい道路計画を 周知させるため、町会などにアプローチをしては どうか。

◆環状八号線以西の 方から
若林地域などの認 可地域で、早く出て 行った住民の方はど んな理由からか? 外環道に52号線は接続しな く、成城7丁目が終点の行き止まり。こんな道路 は不要だ。祖師ヶ谷居住地域では、地域全体の防 災訓練を重ねてきている。地域住民に道路計画の 影響を知らせることが重要であり広げたい。
――長谷川さんから、土地を売って出て行く人 は道路建設に賛成しているわけではなく、老後の 精神的負担に耐えられないからだ。

◆Gさん(若林)
認可地域では25年も前から反対の活動があり、 のべ1万筆も署名があったことを伝えたい。

◆Nさん(経堂3丁目)の質問
配布資料で、都市計画道路の中で中止(除外) になったところがある。理由は?
――長谷川さんから、中止になったところには 区の政策変更もあり、区への働きかけも大事。

◆中原さんの閉会あいさつ
今日の講演で、過去には「優先整備」外した例 があることを知り、感ずるものがありました。署 名を幅広くやって良いでしょう。私は社会で活躍 している知人全てにお願いして前回の署名では数 百筆もいただきました。

都道52号線(環境破壊)に反対する会の取り組み、実施方針の提案

52号線の優先整備路線の策定期限2025年度末 に伴い選定を外させる為、東京都に対する要請署 名活動を行います(前掲のとりくみ)。 

東京都の大型道路の目的は、道路を通して沿線 の高層化による再開発である。認可地域に早くも 2棟の7・8階建ビルが建っている。

住民の住む権利、今現在の住み易い環境を守る 為、情報を発信して行きます。

都・区の動きや発言から、道路計画を進める方 向にあり、住民の計画に対する見直し、反対の意 思を示す事が重要です。

方針

  1. 52号線の優先整備路線選定を外させ計画の見 直しをさせます。2025年度末に52号線の優先 整備路線選定の期限が迫る時期に優先整備路 線選定を継続・延長させず、その選定を外さ せ、計画の見直しをさせるため、東京都に要 請署名を提出します。
  2. 会員拡大、52号線の地権者、128号線、133号 線の沿線住民に働きかけます。
  3. 地域情報の共有化、ニュースの定期発行、パ ンフレットの発行、HPなどで52号線計画の問 題点、沿線への影響などを知らせます。 4. 幹事体制の拡充、会計担当を確立します。

お願い 

集まった署名用紙はお近くの幹事、または賛同 者にお届けください。問い合わせ連絡は、ニュー ス題字にある連絡先へお願いします。 

石仏公園で宣 伝・署名作戦 

3月31日、経堂3丁 目の石仏公園で署名宣 伝 行 動 を 行 い ま し た (写真)。参加者は7 名で署名は6筆、対話 した20代のご夫婦から は、後日署名が送られ てきました。 
石仏公園で署名行動

署 名 推 進 交 流 会

5月12日(日)14時~16時

経堂地区会館別館(高架下)第2会議室

●報告:都・区の動きについて、3000筆めざす方針の提起
●署名の取り組みの交流 

52号線の会総会&学習会を開く

総会のようす

ニュース11月号PDF→

10月30日に総会&学習会(写真)を30人の参加で開きました。総会では冒頭に、都議、区議、他路線の会から連帯の挨拶をいただきました。

続いて道路全国連絡会事務局長の長谷川茂雄さんから東京の都市計画道路をめぐる情勢と住民運動の果たしている役割・重要性についてのお話しを伺いました。

幹事会から道路計画の見直し・中止を求める今後の方針提起、前総会からの活動経過と会計報告。幹事体制拡充についての提案を確認して無事終了しました。

「道路によって周りの環境がどんなに悪くなるか全く知らない方がたくさんおられます。このような方を巻き込んで運動を大きくしていきたい」という参加者の感想も寄せられました。

本号では総会&学習会の様子をお知らせします。

連帯のあいさつ(要約)

▼里吉ゆみ・日本共産党都議

「本当に住民無視の計画はおかしいと、ずっと論陣張って頑張っていますけれども、何よりもその力になっているのがこの地域の皆さんの運動です」

▼風間ゆたか・立憲民主党都議(秘書が代理で参加)

「通過道路のような、子どもたちの安全というものが非常に脅かされる可能性が高いということについては、問題意識を持って取り組んでいる。しっかり東京都政に反映していきます」

江口じゅん子・日本共産党区議

「引き続き皆さんとも一緒に、私もこの地域で子育てし、そして活動している区議会議員として52号線は住民参加で抜本的な見直し求め奮闘してまいります」

▼代沢の26号線の会、恵泉106号線の会の方からも活動報告と挨拶をいただきました。

東京都の道路建設の今 住民運動の役割

長谷川茂雄さんは、配布資料(別紙添付)とスライドを使ってお話しされました。

東京都のデータから道路事業中の状況を分析。事業認可から10年を超えると買収率が90%を超えている箇所が多い。一方で認可されても住民の反対運動があると、買収率は50%未満が多いことなどを示して、改めて住民運動の大事さを指摘されました。

そして都内には道路住民運動の会が41あり、住民訴訟は20件にも及んでいること。最近の動きとしてでは、杉並区の岸本区長が地権者、住民と懇談して要望をくみ上げていることや、国立市の会は事業説明会前から活発な活動をしている実例を紹介されました。

講演の最後に、道路計画を止め見直しさせるには、①地権者の組織と連携の強化、立ち退かずに頑張ってもらうこと、②認可されても諦めずに声を上げ続けること、③事業発表待ちでなく、積極的に攻め込むこと。そして道路計画を止める特効薬は「丈夫で元気に長生きしすること!!」 それによって次世代に運動を継承し委ねよう、と締めくくりました。

52号線の会から行動を提案

52号線は76年前の地図上計画に固執するものであり、優先整備路線に選定したときも住民への説明もなく理解を得ていない。

道路計画は住民合意を前提に進めるルールも無視している。都は交通の円滑化、防災、交通安全を建設理由に後付けしたが、その根拠はない。これからも建設中止、見直しを求め次の行動にとりくむ。

①都知事、都議会各派に「52号線を優先整備路線からはずし計画を見直すこと」を要望する

②世田谷区長、世田谷区議会各派に対し、上記要望への協力を要請する

③沿線での会員拡大、反対ステッカー貼り出しを広げる

④沿線の町会に52号線の会の活動を知らせ、建設反対の運動への理解を広げる

会計確認・閉会

 1年間の会計報告:収入は約¥182,000(前年からの繰入れ、会費、寄付)、支出約¥33,200(印刷、会場費、謝礼など)、次期繰越約149,000円を確認しました。

最後にコロナ感染拡大の影響で3年ぶりに集まっての総会ができたこと。都が来年にも事業説明会をするのではないかとの情報があるなかで、通過交通(大型道路)のない街づくり計画との矛盾もでてくると思

       われるので、いよいよ無駄な道路建設だということをはっきりさせることが重要になる。

災害時に身近な避難場所になる公園をいくつもなくしてまでつくる必要性のない道路だということを、もっとひろげて計画の阻止に力を合わせて頑張りましょうとよびかけて閉会しました。

寄せられたアンケートから

●中心になって活動していただいている幹事の方に感謝しております。まだまだこの道路を作ろうとしている事を知らない方も多く、この道路によって周りの環境がどんなに悪くなるのかについても全く知らない方がたくさんおられます。このような方を巻き込んで運動を大きくしていきたいです。地道ですが、個別にビラを配布していくことが大事のように思います。もちろん、ビラの配布は協力させていただきます。(K.I)

●皆様のお力をいただくことによって今の生活を続けていくことができますことに感謝しております。これからもよろしくお願い申し上げます。(E.N)

●コロナで進んでいるかと思っていた計画も、全く進んでいないことがわかり安心しました。しかし、長谷川さんのお話をうかがい、改めて住民運動の大切さがよくわかりました。これからも微力ながらお手伝いさせてください。(Y.A)

●地権者にもっと参加してほしいですね。(N.N)

●大変勉強になりました。これからも連携して運動をすすめていきたいと思います。ありがとうございました。特に各地の様子、52号線をめぐる様子など参考になりました。(Y.N)

●着実に運動が進んでいる事を感じました。長生きと気迫ですね。(K)

2022年10月ニュース

PDF書類→

都は「優先路線」を外し、計画は白紙に戻せ!

 52号線優先整備の2025年までの期限が迫る中、会の代表らは10月3日東京都知事に52号線の「優先整備路線」を外して計画を見直すことを要望(裏面)しました。当日は鈴木明子都知事秘書担当課長に柱道男幹事が「要望書」を渡し(写真)趣旨を説明。課長から「お話をお聞きしよくわかりました。都知事と関係局に伝えます」と発言がありました。

区長は直接地権者・住民の声を聞いて!

 9月26日、地権者・沿線住民らが世田谷区長が地権者の声を聞く場を設けるようにと、大平区長秘書課長に要望しました。いま区政では、区の将来のあり方を示す基本計画改訂が議論されており、この機会に区民の切実な声をくみ上げて区政に活かして欲しいこと。また杉並区の新区長が地権者との対話や計画道の視察を表明している事を伝え世田谷区でも対応をお願いしました。10月6日には「区長に伝えました。今後所管との懇談などを重ねた上で対応を考えたい」と課長からの回答がありました。

船橋会主催 「情報交換会」に50人超参加 計画を見直せの声多数

 去る9月3日船橋会(町内会)主催による都市計画道路の「情報交換会」が開かれ、地域から50名超の参加があり、活発に意見交換されました。会合では区の道路課長から52号線、215号線の経緯・進捗状況の説明がありました。続いて住民運動に関わっている方から道路計画の問題点の報告がありました。住民運動の方は、2013年に区の条例に基づく「船橋周辺町づくり計画」で「新たな通過交通はつくらない」との町づくりのルールをつくつていること。今回の「優先整備」選定は、この住民参加の街づくり計画をないがしろにするものだと、都と区の姿勢を質されました。
 会合はその後参加者の質問と発言を募り、道路で住環境の破壊や町こわしが進むことへの不安、怒りの声や、計画見直しを求める発言がありました。
 いま街づくり懇談会等で道路建設・拡幅の是非が議論され、計画の見直しが提案されるなど運動の広がりが生まれています。


京都知事 小池百合子殿
補助52号線を「優先整備路線」から外し、道路計画の見直しを求める要望書
2022 年10月3日
都道52号線(環境破壊)に反対する会
優先整備路線の地権者・沿線住民有志

東京都が「第4次整備計画策定」(2016・3)において、補助52号線(宮坂128号線~環八桜丘 区間)を「優先整備路線」に選定し、2025年までの10年間の整備予定期限が迫りました。私た ち地権者・沿線住民は、52号線を「優先整備路線」から外し、道路計画自体を見直すよう改めて 申し入れます。
そもそも、この道路計画は76年前に住民合意もなく東京都が一方的に決めたものであり、住民 にとって必要性のない計画です。今回の「優先整備路線」選定も住民への説明もなく、住民の理 解と納得は得られていません。
また計画地域の千歳船橋の住民は、十年前に住環境を守るために新たな「通過交通」を入れな いみちづくりのルールを条例による「地区街づくり計画」として、世田谷区と共に策定していま す。この計画を無視して道路整備を進める事は、住民合意のまちづくりルールをないがしろにする ものです。
この様に東京都の道路行政の対応は、都市開発にあたっては住民の「参加と合意」を前提にし て進めることを定めた都市計画法の趣旨に反するものであると言わざる得ません。
いま「優先路線」の沿線では、住宅の新・増改築ラッシュとなっており、商店の開店や学校開 校、保育園増設、小田急線各駅の乗降客増加など、町の活性化が進んでいます。まさに沿線住民 は、大型道路など望んでおらず、住宅地として閑静な住環境を守り、利便性を活かした住み良い町 づくりを願っています。東京都は住民の意向を踏まえて優先整備計画を直ちに見直すよう求めま す。
幅員20㍍道路建設は、地域と住民に大変なデメリットをもたらします。
一番の問題は、住民を追い出し、市民の安全、健康、営業をおびやかし、幸福な日常を奪うこ とです。またこれは街や商店街を分断し、地域コミュニティーの破壊です。少子・高齢社会で災害 などに相互扶助が重要なとき、町を分断する大型道路は必要ありません。
経堂駅南側を下った70㍍先の農大通りを横断して商店街を分断します。通勤通学ラッシュ時など大混雑し、住民の安全が脅かされる大変危険な事態が生じます。
経堂・船橋の商店街が分断されて商いと買い物に影響が出ます。
少ない公園2箇所がなくなることで、沿線の保育園、住民が不安に思っています。
烏山川緑道という、緑の多い車の心配のいらない通勤、散歩道を分断します。
警察の統計によると交通重大事故の多数は、大型道路の交差点で起きています。
大型道路により、地域に交差点が増えることで事故増大が懸念されます。
現道のない地域を貫通し立退きは数百件を超え、生活基盤が損なわれます。
改めて、東京都の「大型道路先にありき」の道路政策を見直すよう求めます。
将来車と交通量減少が見込まれ、気候危機打開に脱炭素社会の実現が叫ばれるときに新たな大 型道路は必要ありません。また首都直下型地震に備えるために、建造物の不燃化や初期消火対策 など、地域防災拡充を優先的に行うべきと考えます。
今日、都政の喫緊の課題は、少子・高齢化社会に備えると共に、コロナ感染症拡大や物価高か ら都民の命・暮らしを守る事と考えます。そのためにも都市計画道路などの事業を見直し、限ら れた財源を有効に活用すべきではないでしょうか。  よって、私たちは、52号線の優先整備路線は再検証し、見直しをされるよう、以下3点を要望 します。
52号線の「優先整備路線」を外し、道路計画の抜本的見直しを行うこと。
現在整備中の「特定整備路線」の事業を今からでも見直し・中止すること。
都市計画道路の今後のあり方について、地域住民の合意ですすめること。


52号線の会総会&学習会のご案内

10月30日午後1時半から4時半まで 経堂地区会館第3会議室

 会員、地権者、沿線住民の皆さん
 52号線の「整備方針」策定から6年経過しましたが住民の合意と納得、必要性もない計画に批判の声が広がり、計画は予定通りには進んでいません。いまこそ力を合わせて2025年までに整備の「優先路線」を見直し、計画を止めさせましょう。
お話し:全国道路住民運動連絡会事務局長 長谷川茂雄さん
来賓挨拶、各地の運動の報告、地権者の一言発言
報告:52号線の進捗状況と計画見直しについて

2022年2月ニュース

昨年12⽉17⽇、52号線の地権 ・沿線住⺠有志は、東京 知事に対し「52号線を優先整備 線選定から外し、道  画の抜本的⾒直しを」要請(要請書全⽂など詳細はニュース2021年12⽉号参照 。建設局に現在の進捗状況についてヒヤリング P3〜4『議事録Q A』参照)を⾏いました。

PDFファイル→

2021年度総会報告(PDF)

2021年度総会報告
昨年に続き今年の総会もレポート総会とさせていだだきます。幹事会は 1 年間の活動経過と今後の方針、会計報告をこのニュース総会特集にまとめました。

52 号線の地権者・沿線住民及び運動にご賛同、ご協力いただいている関係者の皆様。
昨年に続き今年の総会もレポート総会とさせていだだきます。幹事会は 1 年間の活動経過と今後の方針、会計報告をこのニュース総会特集にまとめました。

総会報告のPDF➡️

2020年総会

ニュース

2020年総会報告

52号線の会の会員の皆様

コロナ感染拡大の新たな状況の中で、毎年開催してきました52号線の会の総会は、感染防止から今年度は中止にさせていただきます。そこで幹事会は11月8日に総会報告(①1年間の主な活動経過報告②都市計画道路52号線をめぐる状況と今後の活動方針、とくに12月上旬と来春の都に申し入れ行動③会計報告)について確認し、会員にニュース形式で届け、皆様からのご意見を戴くことにしました。

みなさん方のご意見は11月中にメール(setagaya52go@gmail.com)またはファクス(03-3427-0886)でお寄せ下さい。ご意見は会の活動に生かします。

また、来春開催を予定している道路問題学習集会にも反映したいと考えます。どうかご理解のほど、よろしくお願いします。

2019年の総会以降の主な活動についての報告

●2019年9月 52号線の会ホームページを立ち上げ運用開始。

●10月 総会の様子をニュースで知らせる。

●10月 26号線の会との連携を強め、事業認可に抗議し行政不服審査請求に12名が賛同者になりました。

●10月~11月 52号線の問題をお知らせするための保育園への申し入れ。一昨年5月の大津市の交通事故で保育士、園児ら16人の死傷者が発生、52号線の沿線は保育園、幼稚園、学校が多数あり、この危険にさらされますので、52号線の会は、保育園10カ所あまりを訪問、道路の問題(交通事故以外の問題も含めて)をお知らせしました。伝えた内容は①52号線の計画道路は幅20㍍の大型道路で、環状7号線~環状8号線などの区内幹線道路間の通過道路である。よって住民には不要であること。②52号線は緑化されている住宅地を貫くため、緑地の減少および車の排ガスの増加など環境破壊を起こすこと。③警視庁の事故調査によると交通事故の大半は交差点で発生しており、死亡事故の圧倒的多数が大型道路の交差点で発生、「52号線の交差点の数を推定すると30カ所あまり(若林~成城7丁目5.9km間)となり交通事故を呼び込むようになります。④公園3カ所(経堂4丁目と船橋1丁目の大・小の公園)が52号線で奪われること、など説明。これにたいして園長、副園長は大変心配をされており、公園は現在でも不足しているのがさらに減らされることを特に心配の様子でした。ある園では「保育士たちと園児の親に52号線の問題を説明させていただきます」とのお話がありました。

●12月「ご存知ですか?52号線計画」告発チラシ4500枚作成

 保育園を訪問して「52号線ができると、どのような問題が生じるのか」お知らせしてきましたが、52号線が園のすぐそばを通ることも知らない様子でした。沿線住民に道路計画を知らせることの必要性を痛感しました。そこで、「ご存じでしょうか?世田谷の住宅地に20㍍の道路計画が進められようとしています」というチラシをつくりました。

●12月~2020年2月 会員が手分けしてチラシを配布

 広範囲の地域に知らせる必要性を感じ、52号線沿線のほか、接続している南北道路計画の133号線128号線の周辺を含め、計画道路幅の4~5倍の広さにお知らせしました。

  • 52号線環七若林陸橋~環八船橋・桜丘までの延長約4キロ幅80メートルにわたって配布、会員35人参加
  • 133号線は、北が日大、南は農大までの約2.4キロの区間の幅75メートルに配布、経堂地区の会員3人参加
  • 128号線の沿線にも配布
  • 経堂地域、千歳船橋地域のほとんどの商店街への配布

 地域全体へ都市計画道路を知らせる必要から会員2人参加。経堂地域の商店街に配布

シンフォニー、スズラン通り、経堂南口平和通り、農大通り、本町通り、経堂西通りの各商店街(道路両側)に配布

 千歳船橋の商店街への配布(船橋、経堂地域の会員が参加)

●12月~2020年2月 経堂地域の商店会への申し入れを実施。経堂南口平和通り商店会(会長)へ52号線の問題を説明。その内容を議事録にして商店会役員にも配布していただきました(52号線のチラシも添えて)。ほかに本町通りおよび農大通りの商店会にも申入れをしました。

●02月 都は未着手区間整備の都市計画道路あり方方針策定しパブコメ募集、これに意見書を提出

●04月 都は防災整備計画改定で特定整備路線事業延長を打ち出しパブコメ募集。抗議と意見書を提出

●05月 会ニュース2020年1号500枚 「都の2つの動きと52号線現状を知らせる」などを掲載。

●08月 会ニュース№2 500枚 「コロナ感染対策最優先に道路事業見直せ」「広い道路ができると道路の雨水が排水溝に集中するので、ゲリラ豪雨になると排水能力を超えて住宅地の浸水被害が発生する」などを掲載。

●09月 都の局長が特定整備路線推進を最優先することを強調し発表。26号線の会の都交渉に52号線の会から5人が同席

●10月 認可区間(特定整備路線)の現地調査活動に12名参加

52号線をめぐる現局面と今後の方針

★現局面と運動の目標・展望

(1)都はコロナ禍でも道路整備やめず、都市計画道路全線の完成に向けた整備方針を打ち出している。

都建設局長は最優先事業の一つに災害時の延焼を防ぐための“特定整備路線”を挙げ、「新型コロナを受けた特別体制下でも防災・減災は優先することになっている。すでに地権者との協議に入っている事業は着実に進めていく」と意気込む。(都政新報 2020.9.11)

しかし都内各地の道路裁判で大型道路は延焼を防げず、むしろ災害を拡大することが明らかになってきている。「防災」で住民をだませないとなると「コロナにより.…将来目指す姿としていたものがあっという間に現実のものとなりました。…世界から選ばれる都市となるために我々には一刻の猶予もありません。…都民の命を守り人が輝く東京を創りあげる。新型コロナを乗り越え、未来の東京を切り拓くため…」に(小池都知事声明 2020.8) 昔決めた道路ネットワークは何としても完成させる。国・都の財政破綻も、住民の困窮も、交通量も、防災も、地球環境破壊も何も関係ないというのです。

(2)都民の「コロナ禍中、不要不急の道路整備見直せ」の運動広がる。

5月19日、都市計画道路問題連絡会、特定整備路線連絡会合同で、52号線の会を含む都内41団体・会員約2,000名の声として「不要不急の道路事業凍結・中止で、都の予算 4,000億円+国の補助金 4,000億円=8,000億円をコロナ対応財源にして欲しい」という要請書を都知事宛てに提出。野党議員も「5月5日の都の依命通達(既存事業の見直し)で街路整備とは事業認可済み路線も対象となることを確認している」。

しかし建設局長は前記のように「道路は防災」だから対象外と主張を繰り返しています。

(3)52号線の特定整備路線など認可区間(若林~豪徳寺+宮坂)、優先整備路線区間(宮坂・経堂・船橋)、未着手区間(祖師谷・成城)の地権者・沿線住民の連携広がる

現在“事業中”なのは特定整備路線(環7若林陸橋~世田谷線踏切りまで)と宮坂一丁目の128号線交差点までです。特定整備路線整備は世田谷線から先の整備や、南北道路の128号線につながらねば車を通せませんが、128号線や52号線の地権者・沿線住民は連携して、不屈の闘いを続けています。52号線の現在の用地買収率は若林~世田谷線の区間約57%、踏切から宮坂1丁目128号線までの区間18%にとどまっており、認可地域の少なくない地権者が土地と暮らしを守って頑張っています。また沿線住民や児童生徒・園児の親御さんから道路建設による環境破壊、町並み壊しに怒りの声が上がっています。

事業説明から25年、2015年の事業認可から5年、来年3月の事業期間内に完成させることは不可能です。52号線の128号線以西は事業説明会も測量も行われていません。環八以西にも新たな会が出来、闘っています。いままさに住民の運動が大きな力を発揮しています。

★今後の運動方針

(1)事業中区間の事業延長を許さず、優先整備路線区間の“優先”を外させる運動

東京都、及び認可する国交省へ今年度内(3月まで)に「新都市計画法により住民参加で再検討を」申し入れる。またこれまでの“回答”を踏まえ、新たな内容を加えた公開質問状を都に提出し問題点を質し住民に知らせる。

(2)都議会・区議会への働きかけ

都議会・区議会議員への要請・質問状(道路賛成派にも)、区長との懇談会実現など。

(3)地域宣伝の強化

HP充実・更新、ニュースの定期発行・配布体制拡充、保育園・学校・商店会・町内会への働きかけ続行。

(4)会員拡大・地域毎の地域連絡網の確立

(5)幹事、会計担当者の複数確立

(6)住民アンケート、調査研究(他の全路線と連携して)

以上